新居浜ものづくりマイスター
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近藤 託也(こんどう たくや)さん

令和元年度認定マイスター 愛媛小林製薬株式会社 生産技術グループ 機械保全・開発(電気系・機械系保全作業)

商品を世の中に送り出すこと

近藤 託也さん生産技術グループに所属する近藤託也さんは、これまで工場の生産設備に関する業務に携わってきた。設備に関する改造や、より生産性を上げるための改善は当然のことながら、まだ世の中にない新しいものを作る機械設備をゼロから作ることもあるという。
愛媛小林製薬では、地域性から紙や不織布などの素材を活かした「のどぬーるぬれマスク」「熱さまシート」などの商品を製造している。街のスーパーやドラッグストアで自身が手掛けた商品をお客様が手にしているとうれしいと語る。




生産現場の縁の下の力持ち

近藤 託也さん

紙や不織布は、金属やプラスチックに比べて、湿度や温度など周りの環境の変化に左右されやすい。例えば、昨日は問題なくできていたはずの不織布の搬送設備もその日の環境次第で静電気が邪魔してうまくハンドリングできないことがある。そのために静電気が帯電しないための工夫をしたり、どうしても発生してしまう場合は除電したりする。一日で何万個を製造するコストも考えながら、対策を練る。
次に続く若手の指導も行いながら、生産現場で発生する様々な問題点を解決に導くのが近藤さんの仕事だ。

あったらいいなを本当にカタチにする

近藤 託也さん

社内では「あったらいいなをカタチにする」という小林製薬の社風から、アイデアの提案制度が活発に行われている。
世の中にない設備をカタチにするために、試行錯誤を重ねる近藤さん。展示会に出向くなどして技術動向も積極的に情報収集している。今、注目しているのはリニアモーターで、駆動する搬送装置を作りたいと話す。実現できれば設備の自由度が上がりこれまで出来なかった生産ができるようになると目をキラリと輝かせる。